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JAL再生の鍵? [雑談]

会社更生法適用から3ヶ月、JALの月次決算は相変わらずの赤字たれ流し状態は続いている。にも関わらず経営を圧迫し続けている赤字不採算路線のどれ1つも未だ閉鎖されてはいない。前原大臣に委託されたJAL再生タスクフォースからは45の路線撤退を打ち出してはいるが、企業再生支援機構の支援下にあるJALが自ら打ち出したのは、それより3割も少ない31路線(国内17、国際14)。グループ会社の削減もタスクフォースが110社あるのを46社に減らすとしたのに対し、JALは57社にするとしており、路線、グループ会社共に削減の幅は小さい。

これまでのJALは、日本の空のフラッグシップとしての役割や歴史的背景から、優等生であることを利用者のみならず、国民全体から望まれてきた。更に、半官半民で自由な経営が出来なかったことも確かだが、その裏側には不採算路線であっても国や地方自治体からの補助金があるから飛ばざるをえなかった背景もある。しかし、JALは沈まないと思っていた誰もが、結局のところ利用者や国民に対して醜態をさらしてしまうことになったのだから、ココは大胆かつ大幅な改革や変化が必要なのではないだろうか?

そして、更に言えることは、半官・・・ということは、何も偉ぶることでも、優等生ぶることでもないはずだ。既に首相は海外への渡航には首相専用機を用いている時代にJALは国際的に見て、ただの日本の航空会社の1つでしかないのだから、半官・・・であること=庶民派であること、公共サービス的な側面で見るなら、市営バスや地下鉄のように、庶民にとって優しいものであるべきではないかと思う。

少しばかり話が逸れるけれど、最近の役所は利用者のことをお客様と呼ぶようになった。これの賛否は置いといて、お客様と呼ぶようになったばかりか、役所の人が優しくなった。以前は、何か偉そうな感じで相談に行っても横柄な対応が多かった。JALは表面的にはお客様に対する接客面では多くのインストラクターを世に輩出しているほどキチンとしているけれど、本当の意味で心のこもった、顧客目線に立った接客やサービスであったかどうかには疑問が残る。

客室乗務員を筆頭に接客にあたる従業員は、会社のマニュアルに従って最高の接客サービスの提供をしていたのだと思うけれど、それは本当にホスピタリティー溢れるサービスだったのだろうか?機内サービスにしても、無料で出される飲み物や食べ物。これは本当に必要だったんだろうか?タダでもらえるんだからいいんじゃない?って言う人もいるかと思うが、タダと言っても実際にはコストは掛かっているわけで、それは航空運賃に添加されているわけだから、実際には機内サービスの飲み物や食べ物は購入していると言えるのだ。ブランケットや枕、機内誌、etc...これらも全て買っている。しかし、買っているにも関わらず、選択肢は少ないし、国内線の短い飛行時間では、時にはドリンクサービスが無かったり、場所によってはサービスされなかったり、国際線でも肉と魚の選択が、たまたまであっても出来なくなってしまっていたり・・・、買っているにも関わらず、実は買わされていたのだ。

皆があたりまえと思っていることでも、実はコストは掛かっていて、決してタダでは無いということ、裏返せば本来必要最低限で良いことまで過剰な運賃を支払い、赤字垂れ流しの一部を利用者までもが補填していたとも言えるわけだ。日本人は本当に我慢強い。それでも税金を投入し続けて、この会社の破綻を防ごうとしているのだから・・・。

さて、こんな辛口批評をわざわざブログに書こうと思っていたわけではなく、大胆かつ大幅な変化と言う意では、アメリカの航空業界は正に生き残り競争が熾烈極まりなく、日本の航空業界などぬるま湯に浸かっている様なもの。しかし、アメリカにも30年以上黒字を計上し続けている航空会社がある。それも、大胆な経営と発想により、今やアメリカの航空会社で最も社員になりたい会社でトップ。私が知ったのは15年以上前のことで、日本で格安航空会社ができる以前のこと。

先ずは、このYouTube映像をとくとご覧あれ!







サウスウエスト航空。

southwest_fc.jpg

この破天荒な航空会社は、今やアメリカ庶民にとって無くてはならない航空会社となっている。経営トップのケレハーの大胆かつ自由な発想の経営手法は、日本人にはできないと思われがちだが、実はそれは大きな間違いだ。アメリカ人がジョーク好きなのではなくて、ジョークが多数の民族を抱えるアメリカでは人と人とのコミュニケーション良好に保つための最も重要な手段であると考えられているのだ。日本でも、テレビをつければ、あらゆるところにお笑い芸人が出てくるが、これもお笑い芸人だからこそ、人を和ませ、堅苦しい雰囲気の番組でも楽しく視聴できるスパイスになっている。

まじめさを美徳する日本人の気質は、既に欧米化しつつあり、ただマジメなだけでは評価されない時代に入っている。従業員が自発的に行動し、高いモチベーションで就業できる環境を作り上げた企業が、デフレ不況下の社会で独り勝ちしているのを見ても明白だ。今や、管理をして締め付けるだけでなく、自由で大胆な発想をいかに実現するかということを真剣に考え行動してゆかないと、JALの再生はありえないのでは?



なぁーんて、マジメに書いてしまったり・・・www 

マイレージ.jpg

以前は仕事で年間200日以上の出張で飛行機に乗りまくってた時期もあったので、飛行機大好きなもんで・・・(乗り物全般好きなんですがね) 今公開中の映画、マイレージ・マイライフ は私にはとても感慨深い映画でした。

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