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食べテツの女 [book]

とあるメルマガに目を通しているとき、見慣れない「食べテツの女」という言葉に目が留まった。路面電車や小さな鉄道の好きな自称「小テツ」で食いしん坊でもある僕は、「テツ」と「食べ」というダブルワードが組み合わされたこの言葉にはパブロフの犬ごとく激しく反応してしまった。でも、これまで耳にしたことがあるテツ系の言葉と言えば、「乗りテツ」(様々な電車に乗って旅することがもっぱら楽しみの鉄道マニアのこと)や、「撮りテツ」(様々な鉄道写真を撮ることが楽しみの鉄道マニアのこと)っていうのは聞いたことがあったけど、「食べテツ」という言葉は始めてなだけに、これってホントにテツ系(鉄道関係マニア)ワードなのかどうかが先ず気になったワケ。・・・って言うのも、その後に「・・・の女」とついてるだけに始末が悪い。

そして、そのメルマガの文章を読んでいると、どうやらこの「食べテツ」って言うのは、基本的には電車に乗って移動し、原則、駅構内の店で買ったり食べたりすることをもっぱらの楽しみにしているマニアのことをのようで、この本の作者が勝手に「食べテツ」と名付けたワケ・・・。そして、コレが本になって発売されているってことで、更に作者は私と同郷の神戸人の女性であることが判明!・・・ってことは・・・ココは迷わずAmazonにジャンプして、まだ3月に初版が出たばかりだが中古を探してオーダーした。最近の古本は、昔のような本当の古本じゃなくて、出たばかりの本を一度読んで直ぐに売りに出すって人も少なくないようで、本屋で買っても誰かが手にしてページをパラパラめくったり、立ち読みされたりしてるんだから、余程のことがないかぎりは新品に拘る必要も無いし、実際に本屋の棚に並んでいる帯付きでかなりキレイなものが、送料入れても3割引以上の値段で買えるし、本屋で探す必要も無いので、よく利用して重宝している次第。

そして、待つこと数日・・・手元に本が到着!普段ならそこから積読期間がしばらくあって読書開始になるところだけど、これだけは気になって取り寄せただけに、早速読書を開始した。

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読む前に気になっていたのが、鉄道のエキナカの食べ物と言えば、立ち食い蕎麦&うどんは外せないアイテムなんだけど、この筆者は女性なだけに立ち食いまで網羅されているんだろうかっていうこと。・・・というのも、立ち食い蕎麦&うどんは、これまたパブロフの犬ごとく、あるとついつい反応してしまい足が向いてしまう僕だけに、食べテツと名乗るのなら、コレは絶対に外せないでしょ~って思ってた。もし、今流行りのお洒落なエキナカショップネタだけなら、抗議文でも書いて食べテツの名前は返上させたろ!・・・と密かに心の中で思っていた・・・というのは冗談だけど、駅で食べるものと言えば古くから絶対にコレは外せないアイテムなので、先ずは目次でチェックしてみると、しっかり入ってました!(ひと安心・・・)

この筆者、神戸人なんだけど、今は関東在住のようで、関西方面だけではなく、しっかり関東も網羅されておりまして、それもJRだけでなく私鉄まで網羅されてる。関西系東京人の僕としては嬉しい限りだ。関西、関東だけじゃなく、その他地方まで幅広く書かれているので、旅のついでに・・・こういう楽しみ方もある。確かに自分自身も「小テツ」として全国のチンチン電車に実際に乗りに行ったこともあるけれど、そのときに駅弁や実際に乗る沿線で何かその土地のモノでB級グルメっぽいものをネットなんかで探してから乗るようにしてたから、エキナカ系だけに絞ってこういうのを網羅するのもアリだなって思った。

巷では500円のワンコインランチ時代だし、スーパーでは299円弁当なんてもの出ているから、駅の立ち食いもよくよく考えればそんなに割安感が無くなってきたような気がするけれど、不景気風の吹く今だからこそ、本として出版するのにちょうど良いタイミングだったのかもしれない。こんなものがエキナカにあったんだというものも登場してきて、ちょっと行って食べてみたいってものもあったので、その辺りはおいおい実際に行って食べたときにこのブログに書いてゆきたいと思うのであります。

ちなみにこの本は朝日新聞の土曜版などに筆者が連載していたものをベースに、筆者がそれ以外に書き溜めたものを1冊の本にまとめられそーです。興味のある方は読んでみては如何でしょうか?

「食べテツの女」 荷宮和子著 朝日新聞出版 ¥1,500 + tax


タグ:食べテツ
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