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Double Decker Hamburger [Burger]

ダブルデッカーと言うと、一般的にはイギリスはロンドンの二階建てバスを思い浮かべる。けれどバーガー好きにとってダブルデッカーと言うと、マック(マクド)のビッグマックのような二階建てバーガーのことを指す言葉。ミートパティーが2枚入ってるバーガーはダブルミートでダブルデッカーにはあたらない。ダブルデッカーは、1個のバンズを3つにスライスし、それぞれにミートパティーを挟んだ状態のものをいう。現在、日本におけるハンバーガー・ナショナルチェーンでダブルデッカーを提供しているのはマクドナルドだけで、その他のチェーンはバンズの種類を統一化しコストダウンを図る目的でダブルミートで対応している。ビッグマックはマクドナルドの看板商品であり、かつ根強いファンが多数いるからこそ、ダブルデッカーであるビッグマックの販売を維持できていると言える。

しかし、このダブルデッカースタイルの起源はマクドナルドのビッグマックではない。調べてみるとアメリカでは有名な話のようで、日本ではハンバーガーレストランと言うよりも、ファミレスとして認識されているビッグボーイ(Bigboy)がダブルデッカースタイルのハンバーガーを最初に提供した。

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ダブルデッカーバーガーが出来上がったキッカケは実にシンプル、お客さんのリクエストからできたそうだ。スタンドスタイルの飲食店は、店主とお客さんの店の中での距離が近いこともあって、常連客がこんなの食べてみたいというリクエストをその場で作ってみたら、それが人気メニューになったと言う話は日本でもよくある話。ビッグボーイの先駆けであるBob's pantoryの頃にビッグボーイハンバーガーと言う名前で売り出し名物メニューとなった。

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現在、アメリカでBig Boy Burgerと言えばダブルデッカースタイルのバーガーを指す。このあたり、自社の名前を商品名に冠するビッグマックと通じるところがあり、マクドナルドのフランチャイズ店オーナーがビッグマックを作った(開発した)と言うことになっているが、ビッグボーイバーガーを真似たことは明らか。それほど当時のアメリカではダブルデッカースタイルのビッグボーイバーガーが流行っていたことが、このエピソードからもうかがい知ることができる。



オリジナルのビッグボーイバーガーは、バンズにマヨネーズをぬり、更に焼きあがったミートパティーの上にトマトソースをのせているが、ビッグマックようなマヨネーズにケチャップを混ぜたような味のビッグマックソース開発のルーツもこのあたりにある。また、現在のビッグボーイでは、Super Big Boy という商品名でビッグマックソースと同じような一体化したソースを挟んだバーガーが提供されている。

残念なことに日本のビッグボーイはハンバーグを中心としたレストラン化してしまい、メニューの中にハンバーガーは今や全く無い。なので、マスコットのビッグボーイの手には、ハンバーガーではなく皿に乗ったハンバーグステーキと、マスコットもアメリカとは全く異なる。現在のビッグボーイジャパンには、ビッグボーイブランドがダブルデッカーハンバーガーのルーツであるという話を知ってる社員は全くいないのではないかと思う。しかし、今の時代ステーキ系ファミレスをやるよりも、ご当地バーガーだのプレミアムハンバーガーだのと巷ではハンバーガーブームだとマスコミを中心に騒いでいるのだから、ビッグボーイジャパンもビッグボーイたる原点回帰じゃないけれど、ビッグボーイハンバーガーの提供を検討しても良いのではないかと思う。

まあしかし、僕の大好きなビッグマックのルーツはビッグボーイにあり!ってことで、アメリカに行く機会があったら是非とも味わってみたいって思う次第。




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