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かしわや 三軒茶屋店 [食ぃもん屋]

立ち食い蕎麦屋と言うと、

早い・安いで忙しく小遣いの少ないリーマンの強い味方って感じで

和風FFのカテゴリーでおそらく日本一たくさんの店があるんじゃないかと思う。

僕はこの立ち食い蕎麦屋を見ると食べなきゃ気が済まない・・・

・・・というか、ついつい吸い寄せられちゃって、

気付くと「かき揚げ蕎麦」を注文してるって言うのが最近のパターン。

最近は、立ち食いと言っても実際には座って食べれる店も結構あったり

僕の中では、高速のサービスエリアにあるフードコートの麺類コーナーなんかも

立ち食い蕎麦屋という扱いになってるケドね。

世田谷に越してきた一番の理由は世田谷線が走ってるからという

いかにもミニ鉄オタクっぽい思考なんだけど、

この世田谷線の始発駅である三軒茶屋駅の脇(キャロットタワー1F)に

ナント立ち食い蕎麦屋の「かしわや」が入っておるのであります。

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世田谷に住み始めて早1年、この店はホント僕にとって危ない店です。

・・・というのも、気を抜くとついつい体が吸い寄せられちゃうので、

いつも視界に入らないように足早にこの前を通過・・・。

しかし、今年は年始早々帰省から戻りの1月2日に吸い込まれてしまいました。

年末年始のご馳走+酒漬けの体、そして寒い北風が吹くこの日は

おせちに飽きたらカレーでしょ!ってことで、

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カレーそば ¥310 + ごぼうかき揚げ ¥100 をオーダー

カレー蕎麦にかき揚げ頼むヤツなんて初めてだって顔で店の人に見られ

「かき揚げはお皿に別にしますか?」って聞かれて、

「いいや、蕎麦の上に乗せてください」って言ったら、

更に変な顔されちゃった・・・(なんかオレおかしい???)

この「かしわや三軒茶屋店」は立ち食いじゃなくて座って食べれるお店。

そして、てんぷらがいつ食べてもサクサクなこと。

麺は普通のやつなので、茹で時間は速攻!お出汁は色の濃い関東風です。


関西人である僕は、関西に居た学生時代は「天玉うどん」を注文

関西は圧倒的にうどん文化ですから、僕もうどん好きだった。

そして、やっぱり立ち食いうどん屋で「かき揚げ」を乗せたうどんをすすっておりました。

社会人になって関東に出てきたときに、関東は見た目うどんが不味そうで

蕎麦に切り替えてみたところ、見た目も味も蕎麦が断然ウマイと感じたので

それ以来、関東では蕎麦好きになってしまったのです。

今では、全国何処に行っても、原則立ち食いでは天玉そば・・・

でも、うどんのウマイ地域ではうどんを食い、その他の地域では蕎麦を食う

って言うのが僕の立ち食いでの選択法。

なにがなんでも蕎麦とか、うどんしか食わないって、そういうコダワリは一切なしなのです。

でも、関東流の濃い色のお出汁には、白いうどんよりも蕎麦が断然合うと思うし

関西流の薄い色のお出汁には、やっぱり白いうどんが映えると思うワケです。


ちょっと出汁の話が出たので、いつも気になることを書いておくと・・・

関西人が東京にきて、立ち食い蕎麦屋で見ていると・・・やっぱりうどんを頼む人が多く、

そして、「こんな真っ黒なしょっぱい出汁は不味い・・・」って口を揃えたように

言ってるのを耳にする・・・ホントにそんなにしょっぱいって実感してるんかな?

・・・というのも、実際には関東と関西の料理法の大きな違いは醤油使い。

関西はいわゆる「薄口醤油」をよく使い、関東は「濃口醤油」を使ってる。

でも、この薄口とか濃口(関西では普通の醤油は濃口醤油って言う)って言うのは

色のことを指してて、実は塩分は薄口醤油の方が一般的に高いと言われてる。

京料理に代表される、関西の料理は味はもとより見た目も非常に重要視するので、

色の薄い醤油を使い、素材そのもの色を大切にする料理法が確立されてるわけで、

だから関東のお出汁は、関西のものに比べてしょっぱいとは言えない。

色は濃いけど、実は味は関西の物と変わりない。つまり、見た目だけでしょっぱいと

勝手に決め付けてるふしがある。(つまり、大袈裟・・・)

僕自身、東京に来て立ち食いについつい吸い込まれたときに感じたのが

うどんは色の濃いお出汁では不味そうに見えると思っただけで、

味が濃いとは全く感じなかったし、色は濃いけどおいしいって思ったくらい。

でも、この色の濃いお出汁は、やっぱり蕎麦に合うなぁ~ってビジュアル的に思ったワケ。

逆に、関西で色の薄い汁で蕎麦を食べたとき、やっぱりなんだか物足りなさを感じた。

だから、関西人がよく関東の蕎麦屋で味が濃いって言ってるのを聞くと

完璧にコイツ味オンチなんちゃうの?って思ってしまうワケ。


でも、実際に味が濃い蕎麦屋も、あるにはある。

特に千葉・埼玉方面に向かうほど、味が濃くなっている傾向に・・・

これ、やっぱり寒い地方から出てきた人が多いからだと僕は勝手に思ってるんだけど

東北の人とかは、やっぱりオモイッキリしょっぱいモノが好きだもんね。

だからと言って、関西人が、こんなそのまま醤油が入ってるようなうどん食えるか!って

言ってるのを聞くと、オマエはアホか!?って言ってやりたくなる。

ちょっぴり濃いだけで、ちゃんと出汁もとってるし、色が濃いだけなのになぁ~って

ちょっと同じ関西人として、恥ずかしいやら悲しいやら・・・


どうも、関西の人には関東流の色の濃いお出汁はやっぱり不人気のようで

最近、ちょっと驚いたのが、羽田空港の第2ターミナル内にある立ち食い蕎麦屋

(ANA FESTA 60番ゲートフードショップ「一空」って言うらしい・・・)でのこと。

お出汁が選べるようになってたのであります。

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実は、帰省するときに久しぶりに飛行機をつかったら、

ANAを使うときには、お決まりのようにこの店に吸い込まれてしまい・・・

昨年立ち食い食べ納めがココに・・・

ショップのスタッフに「お出汁はどちらにされますか?」って聞かれて

えっ?選べるの?って感じで、よくよく周囲を見回すと、関西風が選べるって書いてある

でも、頼んだのが蕎麦なので、「普通でいいです」って答えたけど

コレがうどんだったら、関西風のお出汁にしてたな。

60番ゲート界隈は、国内線で一番利用客の多い大阪路線便が発着し

関西からのお客さんが多いからやろうね。

この店は、うどんも蕎麦も冷凍物を使ってるんやけど、立ち食い店としては

麺が結構おいしい部類の店。 その分、この手の店としては値段もお高い・・・


飛行機を使えば、日本全国2時間半以内の時代に、未だに関西人はお出汁の色で

旨い不味いを判断してるとは、何だか悲しいような気も・・・。

おそらくあの店、お出汁を二種類にしたことで、利用客増えたんやろうな・・・


話をググッと戻して、てんぷらカレー蕎麦の話

このカレー蕎麦にかき揚げを乗せるって言うのも、僕にはルーツがあって

それは高校時代の学食・・・

僕の通ってた高校には小さな小さな学食が取って付けたような小屋でやってて

そこのメニュー構成は、揚げ物(薄い薄い豚カツorかき揚げorコロッケ)、

ご飯or麺類(うどんor蕎麦)、たまごモノ、カレー、味噌汁の組み合わせで

カツカレー、カツ丼があるからと言う理由でメニューはカツカレーうどんがあって

コレが結構人気があったりするのです。

しかし、うどんは大体先に売り切れ、そしてカツも売り切れた時に、並んでる自分の前で

売り切れちゃったりすると、学食のおばちゃんが「蕎麦でならできるよ・・・」とか

「カツは無いけどかき揚げでだったらできる」なんていうんです。

うどんもカツも無くなっちゃったという日があって、おばちゃんにメニューにはないけど

かき揚げカレー蕎麦は出来ないの?って聞いてみたら、

カツカレーうどんと同じ値段で出せるって言われ、

そして、僕の「かき揚げカレー蕎麦」のルーツが出来上がったってワケです。

高校時代にコレを他の奴が注文してるのは見たこと無いので、

たぶん、当時僕だけだったような気が・・・

でも、自分だけだって思ってても、世の中広いので、

たぶん同じことしてる人、居るんだろうな・・・

でも、そんな場面に出くわしたら、もしかしたら感動のあまり握手求めちゃうかも・・・www


あーこんなに語っちゃったな・・・やっぱり好物なのかも

・・・とまあ、何だか吸い込まれちゃう立ち食い蕎麦のよた話でした

おしまい


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