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ハラカラ。再訪 [Burger]

昨日のランチは「ハラカラ。」へ

前回と同じ場所に座り、同じメニューをオーダーでは芸がないので、

オーダーだけは前回と変えて、タマゴ入りにしてみました。

あの分厚いバーガーが余計に厚くて食べにくくなっちゃうって思いながら

ホント、あるトッピングメニュー全部入りってのをやってみたいんだけど・・・

hara2.jpg

今回は、サイドメニューもフレンチフライに変更。

ここのフレンチフライは細くてサクサクって言うのが感想でしょうか。

キャノーラ油(菜種油)でフライしているので、さらっと軽い感じで幾らでも食べれそう。

バーガーからフレンチフライまで、あっさり食べれる調理は大人向き。


この店に来て、いつも驚かされることがある。(まだ二度目だけど・・・)

・・・というのも、周囲のお客の話し声を聞いていると、必ずと言ってよいほど

「ここのハンバーガー美味しいね」って話し声が聞こえてくる。

話の流れから、この店めがけて来店したわけじゃない

通りすがりの客が、初めてここのバーガーを食べて話している言葉なのだ。

僕も、この店のバーガーは本当に旨いと思っている

でも、一見の客に旨いといわせるそのバーガーの実力に驚く。


旨い理由は幾つもある。

先ず、肉の味。

肉の味は肉本来の味も去ることながら、塩・コショウの味が大きく影響する。

この塩加減と塩自体が旨いからだと思う。

そして、肉の噛み応え。 つまり食感でやつだ。

厚みのあるパティーはしっかり噛み応えがある中に、肉の味が凝縮されている。

口に入れて噛み締めるごとに旨さを感じる。


次に、野菜

使われている野菜は、レタスとトマトだが、

レタスはシャキシャキで量も半端なく乗っている。

そして、トマトは酸味が少なく、適度のほんのり甘さがあるものを使っている。

これらによって、ケチャップ無しで充分に旨いバーガーを作ってる。


旨さって言うのは、単に味だけじゃなく見た目と食べたときの感覚が大きい

この店のバーガー、余分な水分がべちゃべちゃと出ない。

肉汁が大量に出たり、トマトの水分が過剰だったりで

バーガーを食べるというと、ベトベト、ギトギト・・・

それにケチャップとマスタードが加わると、とんでもない状態になる。

けれど、ココのバーガーは、その水気が少ないので、

比較的キレイに食べれるのも、美味しく感じる一因。

このことは、女性にはとても有難いのではないだろうか?


水気の少なさという意味では、バンズも大きな視覚的効果を出している。

外はパリッとした感じの、しっかり感のあるバンズは

余計な水分を吸収し、表面まで水分を染み出させない。

そして食べたときに、バンズ、野菜、ミートが旨く混ざり合った食感になっている。


水気が少ないというと、パサパサ感を連想するけど

決してパサパサ感は無くて、全体的にジューシーなのだから、

この辺のバランスが凄い! 


更に、ハンバーガーと言えば、ケチャップ&マスタードがトレードマーク

だけど、これらがクドさとなって、どれを食べても同じような感じにしてしまう。

あえてケチャプ・マスタードを使わないことで、旨さが際立って感じるように思う。

そして、それでいて、物足りなさを感じさせない。


旨いとは、旨みの旨いがあるけれど、それは素材の持つ味の良さ

そして、美味しいは、美しくキレイな有り様が美味しく感じさせるということ

このどちらも併せ持つバーガーがハラカラ。のバーガーと言える。


このバーガー、以上のようにかなり考え尽くされてるように思う。

正直、味はもとより、

こんなバーガー初めてと言う感覚が、客に「美味しい」といわしめるのだと思う。


そして、前回も書いたけれど、この店のホール係りのアルバイト。

やっぱり、接客がとても良い。

帰りがけに、「いつもありがとうございます・・・」と言われ

あれ?覚えてたんだ・・・

こんな接客されると、リピーターが増えるはの間違いなし。


恐るべし、「ハラカラ。」!

http://r.tabelog.com/tokyo/A1317/A131706/13091055/





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小さくして強くなった [book]

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世田谷に来る前の20年余り、関西から上京してきた僕は横浜に住んでいた。

その頃、会社の先輩が旨いハンバーグレストランがあるので連れて行ってやる

と言う事で行ったのがハングリータイガーだった。


ハングリータイガーは横浜の人なら知らない人が居ないと言われるほどの人気店で

行くといつも行列で、一度としてすんなり席まで案内されたことがない。

まあ、行くタイミングも問題もあったのだろうけれど、僕が行ったときは全て待ちの状態で

それほどの人気店だった。


ハングリータイガーの最大の売りであり特徴は、俵型のハンバーグとそのサービス法で

ガラス張りのアメリカンスタイルのグリルコーナーでハンバーグの周囲をじっくりと焼き

その後に熱々の鉄板の上に乗せられてやってくる。

お客の目の前で俵型のハンバーグを縦割りに切り、中の生焼け部分を鉄板の余熱で

火を通しつつ、その上に特性のグレービーソースをかける。

このときに、熱々の鉄板でソースが跳ねるので、ナプキンを持ち上げて自分に跳ねが来て

服を汚さないよう避けるにするという、ある意味独特のサービス法がハンバーグを食べる前の

客のワクワク感を盛り上げる演出。今ではマネをしている店を他でもチラホラ見かけるが

このサービス法を日本で最初に行ったのが、ハングリータイガーだ。


先日、書店に行ったときに、たまたまハングリータイガーの文字が目に入り

中身もろくに見ずに買ってきてしまった。ハンバーグ好きもココまで来ると重症かもwww

しかし、この本、読み始めると、なんとも悲惨・・・

ハングリータイガー苦難の20年が書かれているのだ。

バブルそして店舗拡大、システム化から株式上場を目指す。

そして、上場を目前にO-157(病原性大腸菌)による食中毒事件。

その後に、最近まで問題になっていたBSE(狂牛病)問題・・・


確かに、当時O-157はとても話題になった記憶があるけれど、

ハングリータイガーでこれによる食中毒が出てたなんて全く知らなかった。

そして、BSE・・・

確かに一時、牛肉を全く口にしない時期もあったな・・・

これによって経営危機に陥り、一時は廃業まで行きそうになったとは全く知らなかった。

確かに店舗数が少なくなって、あそこにあったハングリータイガー閉店したんだ・・・

って言うのもあったけれど、チェーン店なら出店もあれば閉店もよくあることなので、

僕自身はあまり気にしてなかった。

けれど、本によると20店舗以上あった店を最終的には生き残るために3店にまで

縮小したそうで、そんな事態になっていたなんて全く気付かなかった。

そして、生き残りに成功したハングリータイガーの4号店となる新店舗は

比較的に近所だったこともあって、世田谷に来る前までよく利用してた。


新店は、昔と変わらぬ味とサービス、それに加えて、ちょっとオシャレで高級チックな店舗が

今の時代にマッチして、なかなか居心地の良い店になっているなと思った。

でも、苦難の末の復活1号店であるなんてことは全く知らず、昔から変わらない

ハングリータイガーの店が近所にも出来たって思った程度だった。


この本を読んでいると、何度もの危機に立ち向かい、諦めることなくギリギリまで

その問題に真正面から向きあってきたハングリータイガーの経営者の姿が記されている。

年のせいか、読んでいて幾度か涙しそうになってしまった一冊だった。


ハングリータイガー http://www.hungrytiger.co.jp/

小さくして強くなった こうしてハングリータイガーは生まれ変わった

中田有紀子著 出版:エフビー ¥1,575






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