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ECOドライビング [雑談]

エコエコ・・・と巷はエコブームなんだけど、実際エコを普段から実践するのは、かなり意識しなきゃならない。自動車の世界では、ECOと言えば、低燃費やハイブリッド、さらには電気と燃料や動力源にばかり意識が行ってるけれど、日本ではドライビング段階でのエコに対する啓蒙活動って言うのが遅れているように思う。

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・・・って言うのも、ドイツ車は世の中がエコエコと騒ぎ始めるかな~り以前から、車のメーターに燃費計が付いていた。燃費計が付いてると、ついつい視界に入るのでアクセルの踏み具合を緩めようって気持ちになる。元々、メルセデスベンツあたりは、エルゴノミックデザインをかなり昔から導入し、感覚的に運転し易いデザイン、人間工学に基づいた計器類やスイッチ類の配置などなど、かなり先進的な設計思想で車がデザインされている。当然、燃費についても、ECOと騒がれるもっと以前から、空力特性や転がり抵抗の低減など、様々な試みが世界に先駆けてかなり昔から行われていた。

最近のドイツ車メーカーのトレンドはエコドライビングで、その運転方法は、これまでのエコドライビングとはかなり異なる予知行動運転という奴だ。

この運転法を知ったときに思ったのが、自分自身はかなり昔からやってた運転法で、自分自身、何故むかしからそんな運転法をとっていたかと言えば、超燃費の悪い、ドデカイ四輪駆動車に四駆ブームが来るかなり以前、それもまだまだ給料もかなり安いのにガソリンエンジン・・・燃費はリッター3キロという大食い車だっただけに、少しでも節約運転しなければ、すぐに燃料がなくなっちゃうと言う、まあ貧乏ドライバーだったからだ。

どんな運転法かと言うと、走り始めは、どんどんシフトアップする。できるだけ低速ギアで引っ張らない。なおかつ慣性がつく速度では、すぐにニュートラルにギアも戻して、惰性で走る。先の信号に到達する時点で赤になりそうなら、できるだけ加速せずに惰性で走る。できることなら、完全停止する前に信号が青になるように速度をあわせ、完全に停止しないようにする。実は、コレは大きな効果がある。車は完全に停止した段階から走り始める瞬間に最もパワーを要する。これ運動原理の基本の「き」で、エネルギーをできるだけ抑えるには、運動エネルギーをできるだけ無駄にしないことが大切。だから、下り坂では自然に加速するのに任せる。しかし、坂の先に信号機がある場合には、今度は止まらないようにエンジンブレーキを使って下ってゆき、やはり停止しないように時間調整する。
私がこの走り方を始めたのは、まだミッションのオートマ化が一般的になる以前のことで、当然マニュアルシフト車で、最初は始めた。マニュアルシフト車に乗っていると、車の挙動が手に取るように分かる。その中でも、エンジンの力がミッションを通じてプロペラシャフトに伝わり、動輪に伝わるのだが、力が掛かっているときには、クラッチを踏まないと変速できない。しかし、力が掛かっていない(エンジンの回転と後輪の回転運動の力が並行になると、クラッチを踏まなくても変速できる。クラッチを使うと、当然エンジンの回転が逃げる(空転している時間がある)わけだから、効率的に動輪に力を伝えることができない。もっともベストな運転は、できるだけ低い回転数で、どんどんシフトアップし、できるだけ高いギアで走ることだ。そして、できるだけクラッチを切らずに、アクセルを踏んでいるときには無駄なアクセルワークを無くす。まあ、こんな走り方をしていた。

車の殆どが今はオートマチックシフトがあたりまえの時代になって、会社で与えられた営業車が僕にとって初めてオートマ車だったときにも、僕はこれに似た運転を無意識にしていた。先ずは、引っ張らない。どんどんシフトアップするためには、走り出したら、一旦アクセルを弱める。そうすると変速するのだ。これを繰り替えすと、アクセルを踏んだままで加速するのに比べて、早い時間でトップギアまで変速する。そして、充分に加速したら、予測運転でギアをニュートラルに入れて惰性で走る。最近のオートマチック車は、車に搭載されているコンピューターが物凄く賢くなったので、加速中にアクセルを弱めると、止まろうとしているんだと車が判断して、逆にシフトダウンし、エンジンブレーキが掛かってしまうこともあるので、最近の車ではこの走り方はできないが、ニュートラルに戻すことは今でも有効。更に、マニュアルシフトモードのある車なら、どんどんシフトアップしてゆくことができる。自動でシフトアップしてゆくのに比べると、かなり早くトップギアにいれることができる。

オートマ車の場合には、運転操作自体が昔に比べて飛躍的に楽になったわけだし、オートマシフトは手元を見なくてもニュートラルには簡単に入れることができるので、最も有効なエコ運転は、惰性を多く使うことだ。ニュートラルに入れると、エンジンの回転はアイドリング状態まで落ちるので、最も低燃費な状態になる。そして次に、加速し過ぎないこと。加速し過ぎて、結局、信号にどんどんつかまって止まらなければならない運転は、実はもっとも燃費が悪い運転。特に市街地での運転は、アクセルを踏みすぎないで、先読み運転をすることで、かなりの燃費を向上することができるはず。信号につかまると判断した時点で加速せずにギアはニュートラル。そして、できるだけ止まらないで青になり、再加速できるようなスピードコントロールをすれば、もっと燃費は改善できる。できるだけ加速せず、先読み運転をしていると、車の速度が速度標識に表示されている速度よりも、かなり低いことに気付く。ゆっくり走れば、安全でもある。幾らキビキビ運転しても、信号につかまり、ストップ&ゴーを繰り返していれば、結局は到達時間は変わらない。

ECOドライブは、実は安全運転でもあるのだ。市街地で、何でそんなに加速するの?っていう無謀なドライバーをよく見るが、結局幾らスピードを出しても、信号機につかまって、走っている途中は危険なだけだ。ドイツ流エコドライビング、なかなかいいので、やってみる人が増えればいいのにと思う、今日この頃だ。



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